Día.10 「くじらもり」
青年が眺めていたある日のクジラ雲。
クジラ雲を探しに行こうの一言で、奥さんまでクジラ雲好きに。好きを追求していくと「くじらのもり」まで探し当ててしまう。
そんなことあるんだな〜なんて、偶然なのか必然なのか好きを強く持っている人の下には「雲」に「森」になんでも近づいてきてしまうんだな。
青森県碇ヶ関の「くじらのもり」へ、氷点下の空気の中、車をとばして向かった。
道行く人達が、車の中から覗いていく「覗いてないで入ってきたら良いのにw」もともと薬屋さんだった建物なだけあって入り口、建物側面もガラス窓で中が見えて開放的。
水色の窓枠が白い雪の世界に映える。なんだなんだと思って見たくなるよな。カフェともなんとも書いていないから余計なんのお店なんだろ?と思う。
中と外との世界は、この薄っぺらいガラスでしか区切られていない。気温差ゼロのような気持ちで入るとそんなことはない。それもそのはず、店内の奥には大きな鋳物製の薪ストーブが鎮座。
こいつが氷点下の世界に穴をあけるように燃え続けているからか。途中、ちょっと寒いな〜と思っていたら火が消えていたらしく、火がないと凍え死ぬなこれはと頭をよぎる。命の灯火にも似たストーブがなんとも言えずうちも薪ストーブにしようかな?なんて思ったりもした。
店主の方と少し話をしてなんだか癒やされ、碇ヶ関の鯨森地区に現れた「くじらのもり」をあとに家路へ。